企業がコミュニティを運営したいと考えたとき、まず考えるのが「最初に何をすべきか?」ではないでしょうか。メンバーを集めるのが先なのか、まずはslackやコミュニティ運営ツールでチャットをつくるのか、それともいきなりイベントを企画してみるのがいいのか……。コミュニティ運営ではやるべきことが多いので、これらの優先順位を明確にしておかないとスムーズな立ち上げができません。そこで本記事では、コミュニティ立ち上げ時の優先順位について解説していきます。語り手:KEEN株式会社 Founder&CEO 小倉一葉仲間を集めるのが第一歩コミュニティ立ち上げの際、最もはじめにやるべきは仲間集めです。経営者や役員がトップダウンでコミュニティへの投資を決めた場合は、経営者や担当役員が最初の仲間になるため、それ以降の運営メンバー集めも順調に進められることは多いです。一方で、現場からボトムアップで、コミュニティの必要性を感じ、立ち上げたいという場合には、社内で予算を確保したり、ユーザーを集めるためにも、しっかりと初期メンバーを集める努力をする必要があります。コミュニティは「少額でできる広告の代替手段」と言われることもありますが、実際のコミュニティ運営とは、たくさんの人を巻き込み、コンテンツをつくったり、イベントを開催したり、ポータルサイトをつくったり、リーフレットやノベルティをつくったりする活動です。このような活動を成り立たせるためには、一定の予算は絶対に必要。だからこそ、「事業としてコミュニティが必要である」ということを意思決定者層や事業部長に理解してもらうために、上長も「社内の仲間」として巻き込むことが重要です。しかし、ボトムアップ式の立ち上げは、トップダウン式の場合と比べて難易度が高いです。そこを乗り越えるためには、視点が合うと感じる上長と一緒に、CMC(Community Marketing Community)Meetupなど、コミュニティマーケター・コミュニティマネージャーが集まるコミュニティに行ったりして、「自社でもこういうことが必要ですよね」とわかってもらう啓蒙活動から始めてみてください。KEEN株式会社にご相談に来ていただければ、一緒にワークショップを開催することも可能です。粗くてもいいので戦略とタイムラインを描くメンバーが集まったら、次に戦略を策定します。最初は”絵に描いた餅”でもいいので、コミュニティでなぜ、何の目的で、どんなことをしたいのか、どんな時間軸でやっていくのか、あるいは「何をやらないのか」を決めておく必要があります。戦略を作る過程では、営業やマーケティング、CSなどいろいろな担当者にヒアリングしていくこともあるでしょう。それらを集約していくポイントは、「自社の事業のゴールに近づくための最短距離をいける手法が、コミュニティである」というロジックの戦略になっていることです。そしてそれらをきちんとタイムラインに落としてみること。タイムラインを引くことによって「いつまでにこうありたい」ということが可視化され、コミュニティマネージャーの想いがチームや会社に共有されていくので、まずは粗くても、「描く」ことからはじめてみましょう。その上で、社内で予算を出してくれている人と定期的に振り返りをするスケジュールを組みます。1週間に1回、2週間に1回など、タイムスパンは企業のリズムによりますが、初期は毎週のようにアップデートが必要です。コミュニティは変数が非常に多いため、特に初期の間は描いた戦略が当たらないことが頻繁に出てくるはずです。それをどんどんアップデートしていきながら、仮説の精度を高めていくことが初期フェーズでは最も大切です。社内に知見がない、コミュニティ戦略の相談をできる方がいないという場合は、社外を頼るのも有効な手段です。むしろ、第三者視点を入れることで、より今の自社が置かれている状況を俯瞰して見ることができるでしょう。もちろんKEEN株式会社も、企業様からのそういったご相談は受け付けていますので、活用いただければと思います。イベントは「まずやってみる」で仮説検証サイクルをつくるコミュニティを立ち上げたいけど、「イベントはいつから開催するのがいいの?」という相談を受けることがあります。イベント開催については、もしすでに予算が獲れていて、金額感として可能なのであれば、「まずはやってみる」がいいでしょう。タイミングは、戦略を全部描ききる前でもかまいません。まずは開催してみて、集客の状況や盛り上がり、参加者の関心度などを見ていくと、逆に戦略もより具体化されて、会社の目的に合ったものにブラッシュアップされていくという効果もあります。イベントをやってみると、全部が全部上手くいくわけではないということが体感できると思います。思ったより人が集まらなかったら、テーマが悪かったのか、集客活動が足りなかったのか、など。集まってくれた人が、自社コミュニティの雰囲気や温度感と合わない人が多かったなら、声のかけ方やタイトルなどの打ち出し方が悪いのか、など振り返るきっかけになるのです。それをもとに、次はどう改善すればより良いイベントになるのかを考えてまたイベントを実施するというサイクルを回す。そうやって定期的にユーザーが集まれるイベントが続いていくことは、時間軸を伸ばして見てみると、最終的にコミュニティを形成していくことになるのです。ワンショットの施策で終わらない、継続的に何度も集まりたくなる深いペインを解決できる場(イベント)とは何か?、ということを、仮説検証を繰り返して見出していくことが重要です。まとめコミュニティ立ち上げ時にまず何をすべきかわからない方に向けて、優先順位のつけ方について解説しました。仲間を集め、戦略を考え、イベントをまずやってみて試行錯誤を繰り返すことで、コミュニティ運営を徐々に軌道に乗せていくことができるでしょう。【無償トライアル実施中】コミュニティのデータ活用・分析にKEEN Manager をKEEN Managerは、スター顧客を育成し、スター顧客を起点にバイラルな新規ユーザー獲得と他の既存ユーザーの成功の支援を実現するマーケティングツールです。導入企業は、KEEN Managerを活用することで社内の複数のツールやSNSなどのインターネット上に散在するエンドユーザーの行動および発信データを統合し、熱量の高いユーザーを発見することができます。KEEN Managerの無償トライアルはこちらから▼%3Cscript%20charset%3D%22utf-8%22%20type%3D%22text%2Fjavascript%22%20src%3D%22%2F%2Fjs.hsforms.net%2Fforms%2Fembed%2Fv2.js%22%3E%3C%2Fscript%3E%0A%3Cscript%3E%0A%20%20hbspt.forms.create(%7B%0A%20%20%20%20region%3A%20%22na1%22%2C%0A%20%20%20%20portalId%3A%20%2223387243%22%2C%0A%20%20%20%20formId%3A%20%22bfb39371-cd7c-470a-8d97-d0ab0e7c31ab%22%0A%20%20%7D)%3B%0A%3C%2Fscript%3E