企業がコミュニティ運営をする上で、目標に向かって、社内での交渉や、次の施策や戦略を描いていくことは大切です。一方で、施策や戦略を検討する際に、それぞれ固有の熱い想いや視点、価値観が衝突し議論がまとまらず、苦労しているケースがあります。このような問題の解決策として、コミュニティのデータ分析をおすすめしています。本記事は、データ分析することで得られる効果について解説していきます。語り手:KEEN株式会社 Founder&CEO 小倉一葉コミュニティを数値データで見るメリットコミュニティの振り返りなどをする際は、コミュニティをデータで見ることが重要です。なぜなら、数字を含んだデータを分析して議論の指標とすることで「チームの基準と共通の評価軸」としてメンバー全員に共有できるからです。本来コミュニティは、抽象度の高いハイコンテクストな世界です。同じ言葉一つとっても、チームメンバーそれぞれが見ている世界やイメージするものは、千差万別。そのため、ある人は「Aさんは頑張っている」と思っていても、別の人は「Bさんの方が頑張っている」というように、個々の感覚的な言葉では抽象的な基準や評価となり、説得力が低く議論が進みません。一方で、コミュニティをデータで見ることで、誰もが納得でき進展のある議論に変化します。例えば、新規イベントの企画立案にあたって、登壇者選定に関する議論があるとします。「Aさんは〇年前からイベントに参加してくれています。さらに最近では毎月開催するイベントに毎回参加してくれているから、次はAさんに登壇依頼をしてみましょう」。このような意見は、抽象度が高い感覚の評価ではなく、数字データ分析から示される「チームの基準と共通の評価軸」を用いています。これにより、全員の納得を引き出すことができます。コミュニティを数字データで見ることが重要なのはこのような理由があるからです。戦略策定にデータを取り入れてチームの共通言語にする数字データの分析は、戦略策定やコミュニティ立ち上げ段階から取り入れることをおすすめします。なぜなら、コミュニティ運営上いずれ「データを取り入れなければ困る」段階がくるからです。それならば、最初から「データ分析をする」「改善する」「チェックインのポイントを決めていくためにデータ分析をする」というタイムラインを設けて進めていくのが得策です。それにより、コミュニティプラットフォームの選定、企画実施などの意思決定がしやすくなることが期待できます。企業様からときどき、「最初から数字を取り入れる必要はあるのでしょうか?」という声を聞くことがあります。「数字が先行することで、コミュニティ運営に必要な”余裕”がなくなってしまうのでは?」というリスクを踏まえた上でのご意見かと思います。気をつけていただきたいのですが、本記事での「数字」という言葉は、「チームの共通言語」という意味合いが大前提にあります。数字とは、目指す目的そのものであり、目的達成に近づくためのものです。数字は様々な場面でその効果を発揮します。例えば「何を目指しているのか」を言語化できたり、数字で目標があることでコミュニティがスケールできたり、数字を調整することで戦略の見直しができたり、人によっては数字の目標があるとモチベーションアップできたり。数字から、様々なベネフィットを享受できるのです。蓋然性が高い数字であれば、みんなで目標に向かって頑張ろうと、他の活動に投資をするなど、汎用性の高い効果を生むことにもつながります。企業様の組織や文化も多様化しているため、最終的には各企業様での判断になりますが、最初から取り入れられるのならば、数字はしっかりと取り入れ、追っていく方が良いでしょう。コミュ力だけに頼らない!データを武器に交渉上手へコミュニティマネージャーは、「コミュニケーション能力が高い人」に適性があるというイメージがあります。確かにコミュニティマネージャーは、コミュニティ内の熱量ができるだけ希薄化しないように、やりたいことの骨組みを作り、大きくスケールするための活動をする役割を担っています。そのため、常にアンテナを張り、音頭を取って場を作ったりと、様々なステークホルダーのハブとなる、コミュニケーション力を求められる仕事です。その一方で、コミュニティマネージャーには「データに強い」ことも重要なのです。なぜなら、戦略的思考もコミュニティ運営には欠かせないからです。例えば、コミュニティマネージャーは、「コミュニティをスケールしていくためにどうしたらいいか?」「戦略的に上司を説得するにはどうしたらいいか?」など、社内交渉をすることがしばしばあります。そのような場面で、分析したデータを効果的に活用できなければ、コミュニティの価値を経営者視点で俯瞰して評価・整理することはできず、当然、交渉を優位に進めることができません。コミュニティマネージャーは、データを基に上司や周りの共感・信頼を得ていく、難易度の高い仕事なのです。逆に言えば、コミュニティマネージャーがデータの分析スキルを身につけることで、交渉上手となりご自身のキャリアアップに寄与するとも言えるでしょう。コミュニケーション能力に逃げずに、データの分析スキルを磨いていくことが、より良いコミュニティ運営につながります。まとめコミュニティを数字やデータで分析する意義やメリットを解説しました。データ分析はチームでの議論の基準と共通の評価軸であり、戦略策定時の共通言語化と目的の根拠となり、社内外で優位な交渉をするための武器になります。コミュニティをスケールする上で重要なデータ分析を、コミュニティ運営で積極的に取り入れていきましょう。【無償トライアル実施中】コミュニティのデータ活用・分析にKEEN Manager をKEEN Managerは、スター顧客を育成し、スター顧客を起点にバイラルな新規ユーザー獲得と他の既存ユーザーの成功の支援を実現するマーケティングツールです。導入企業は、KEEN Managerを活用することで社内の複数のツールやSNSなどのインターネット上に散在するエンドユーザーの行動および発信データを統合し、熱量の高いユーザーを発見することができます。KEEN Managerの無償トライアルはこちらから▼%3Cscript%20charset%3D%22utf-8%22%20type%3D%22text%2Fjavascript%22%20src%3D%22%2F%2Fjs.hsforms.net%2Fforms%2Fembed%2Fv2.js%22%3E%3C%2Fscript%3E%0A%3Cscript%3E%0A%20%20hbspt.forms.create(%7B%0A%20%20%20%20region%3A%20%22na1%22%2C%0A%20%20%20%20portalId%3A%20%2223387243%22%2C%0A%20%20%20%20formId%3A%20%22bfb39371-cd7c-470a-8d97-d0ab0e7c31ab%22%0A%20%20%7D)%3B%0A%3C%2Fscript%3E