
KEEN編集部
近年、多くのブランドがソーシャルメディアマーケティングの主軸として位置づけてきたインフルエンサーマーケティング。しかし、その効果や持続可能性について、マーケティング業界で新たな議論が起きています。
本記事では、従来のアプローチが直面する課題とKEENが提案する新たなキーワード「界隈のKOL(Key Opinion Leader)」についてご紹介します。
インフルエンサーマーケティングは、ソーシャルメディア時代の効果的なプロモーション手法として定着してきました。しかし、市場の成熟に伴い、いくつかの本質的な課題が顕在化してきています。
有償(Paid型)のインフルエンサーによる投稿(いわゆる商品紹介)は、投稿直後には大きな注目を集めることができます。しかし、その効果は一過性のものになりがちだと近年指摘されています。
投稿数やリーチ数といった表面的な指標は達成できても、実際の購買行動や持続的なブランドとの関係構築にはつながりにくいという課題が従来型のインフルエンサーマーケティングにはあります。
ステルスマーケティング対策として、インフルエンサー投稿への広告表記は一般化されています。
その為、消費者はインフルエンサーによる投稿を少なからず「金銭的報酬による投稿」として認識が定着するようになりました。その結果、インフルエンサーの投稿に対する信頼性が低下し、消費者の購買意思決定への影響力も限定的になってきています。
インフルエンサーマーケティングの普及に伴い、影響力のあるインフルエンサーの起用コストは上昇傾向にあります。
特に大型インフルエンサーの場合、高額な投稿料が必要となります。継続的な露出を維持するためには、定期的に大きな投資が必要となるでしょう。
加えて、従来型のインフルエンサーマーケティングは先ほど指摘した表面的な指標に対するインパクトの比重が大きいため、最終的な経営指標と紐づく費用対効果の測定が困難という問題も存在します。
このような従来型のインフルエンサーマーケティングに対し、新たな視点を提供するのが、「界隈のKOL(Key Opinion Leader)」という概念です。
KEENは、多くの企業のコミュニティへの支援経験に基づき、企業やブランドのファンを下図のように分類しています。

このマトリクスの右上に位置する「発信量×熱量」が高い顧客群が「界隈のKOL(Key Opinion Leader)」に該当します。
彼らは、ブランドや製品を中心とする界隈に影響力を持ち、積極的にSNSや口コミで発信します。必ずしもフォロワー数が多いわけではなく、金銭的な対価を目的とせず、純粋な製品体験や愛着に基づき発信を行う点に特徴があります。
いわば野生のインフルエンサーです。
彼らが生成する自発的な情報発信は、他の顧客に対し、高い信頼性と説得力を持ちます。特に以下の点で従来型のインフルエンサーマーケティングとは異なる価値を創出するでしょう。
- 実体験に基づく具体的な製品レビュー
- コミュニティや界隈内での自然な対話や情報共有
- 長期的な視点でのブランド価値の共創
- オーガニックな口コミの拡散
企業側は「界隈のKOL(Key Opinion Leader)」との関係構築を通じて、以下のような施策を展開することができると考えています。
界隈のKOL(Key Opinion Leader)によるユーザー生成コンテンツ(UGC)は、より自然で説得力のある内容となります。彼らの自主性と創造性を尊重しながら、製品やサービスについての情報発信を促すことで、オーガニックなコンテンツ展開が可能になります。
製品提供やイベント招待など、金銭以外のインセンティブを通じて、界隈のKOL(Key Opinion Leader)との長期的な関係性を構築できます。これにより、持続的な情報発信と、より深い製品理解に基づいたコンテンツ制作が期待できます。
界隈のKOL(Key Opinion Leader)のフォロワー層は、ブランドの理想的なターゲット顧客と重なることが多くあります。彼らの投稿内容や行動パターンを分析することで、より効果的な広告配信が可能になります。
界隈のKOL(Key Opinion Leader)は、製品への深い理解と愛着を持っているため、彼らからのフィードバックは製品改善や新製品開発において貴重な示唆となります。定期的なヒアリングを通じて、市場ニーズをより正確に把握することができます。
従来型のインフルエンサーマーケティングから、より有機的で持続可能な「界隈のKOL(Key Opinion Leader)」との関係構築へ。この転換は、単なるマーケティング手法の変更ではなく、ブランドと消費者との関係性の本質的な変革を示唆しています。
重要なのは、界隈のKOL(Key Opinion Leader)との関係構築においては、彼らの自主性と創造性を最大限に尊重するアプローチが求められます。この新しいパラダイムにおいて成功を収めるブランドは、より深い信頼関係に基づいた、持続可能なマーケティングエコシステムを発見・構築できるはずです。
また、この新たなマーケティングエコシステムと親和性を持つのが「界隈」という概念であり、こちらの記事で詳しく紹介しているので併せて是非ご確認ください。
- 注目のキーワードは「界隈」?新たな市場開拓手法「界隈マーケティング」を解説
- 界隈消費とは?2024年流行語大賞にもノミネート、Z世代の新たな使い方から最新のビジネス活用まで徹底解説
KEENは強みであるソーシャルメディア上にある「個人」単位のデータを収集、クレンジングした上での一元化する技術を用い、企業やブランドと親和性の高い「界隈」を見つけ、「界隈のKOL(Key Opinion Leader)」を発掘しリスト化する新たなサービス「KEEN界隈DB」を開発しています。
自社商材と相性の良い界隈を発掘し、
熱量ある発信を最大化するSNS分析サービス「KEEN界隈DB」についてはこちらから
「界隈のKOL(Key Opinion Leader)」と関係構築を行い、マーケティング活動の変革に取り組みたい企業ご担当者様は、ぜひお問い合わせください。
記事一覧へ