コミュニティを立ち上げ、メンバーも集結し、「これからやっていくぞ!」と意気込むフェーズ。その先のステップとしてイメージするのが、イベント開催やSNS運用などではないでしょうか。スモールスタートで小さな実践を繰り返していくことは大切ですが、「イベント参加者数だけを追ってしまっている」「人手が足りない」などの多くの課題にぶつかることも……。健全かつ円滑なコミュニティ運営のためには、イベントやSNS運用といった実践を考えるだけでなく、走り出す前にビジョンを描き、戦略を立てていくことが重要です。そこで本記事では、ビジョン策定について解説していきます。コミュニティのビジョン策定のメリットビジョンを策定するメリットは、コミュニティマネージャーの想いがチームや会社に共有され、コミュニティ内の認識の一致が図れることです。運営メンバーとともにゴールイメージを描きながら、それに近づくための戦略を立て、タイムラインをしっかりと引くことで、「いつまでにこうありたい」状態が可視化され、これから進むべき方向が定まっていくのです。策定したビジョンは、コミュニティの核となり、運営がブレないためのあらゆる判断の基準となったり、のちに人を巻き込んでいく上でも欠かせないものとなります。特に、現場からボトムアップでコミュニティを立ち上げていく場合、おもに経営者層の理解を得ることが必要になると思います。その際にビジョンを伝え、共有できるようにしておくことで、説得力のあるプレゼンにつながってきます。スモールスタートでとにかく実践してみることも大切ですが、初期段階でしっかりビジョン策定をしていないと、後々イベントの企画で悩んだり、SNS投稿のコンテンツがブレてしまう、といった課題にぶつかるケースもあります。なので、はじめは“絵に描いた餅”でもいいので、なぜコミュニティなのか、何の目的で、どんな状態になっていることがゴールイメージなのか、まずは粗くても「描く」ことからはじめてみてください。そして次に、ビジョンに対して戦略を立てていきます。どんなことをするのか、どんな時間軸でやっていくのか、あるいは「何をやらないのか」を決めておきましょう。戦略を作っていく過程で、いろんな方にヒアリングしていくのも一つの手ですが、ヒアリングで終わらせず、ちゃんとタイムラインを引くことを意識してください。ガントチャートなどの管理ツールを活用したり、スライドでビジュアルに起こして作ってみるのもいいでしょう。協力者とともにビジョン策定をしていくどのような体制でコミュニティのプロジェクトをやるのかによって、ビジョンの策定方法が異なります。トップダウンでコミュニティが立ち上がった場合は、ビジョンはおのずと決められていることが多いでしょう。一方で、現場からボトムアップで立ち上げる場合。予算を出してくれてる方がいるのであれば、その方と定期的に話す機会をセッティングしてみましょう。例えば1〜2週間に1回という頻度で、「こんなビジョンのもと、このような戦略を立て、実際にこれをやってみました」などと進捗状況を共有し、相手がキャッチアップできるようにします。このとき、相手に積極的に意見を聞いてみると、はじめに描いたビジョンや立てた戦略がよりブラッシュアップされていくと思います。もちろん、一人でできる場合はそれでもいいでしょう。慣れている方は、自然にやっていることかと思います。ですが、もし一人でやるのに難しさを感じている、もしくは社内にそういった協力者がいない場合は、社外も含めて、ファシリテート経験が豊富な方に頼ることを検討してみてください。むしろ、第三者視点を入れることで、より自社が置かれている現状を俯瞰して見ることができるので、メリットは大きいと思います。ビジョン策定は難易度が高いため、途中で心が折れてしまったり、多くの方が初期にぶつかる課題だと感じます。弊社でも、企業様からのそういったご相談をよくお受けするので、ご活用いただければと思います。定期的に見直すことで精度が高まるビジョンを策定し、戦略を立てたら、その後も修正を重ねていきましょう。見直す頻度についてはそれぞれ企業様のリズムにもよりますが、コミュニティ立ち上げ初期において多くの場合は、毎週のようにアップデートが必要になります。実際の運営現場では、誰を巻き込んでいけばいいのか、どこの業界に注力すべきなのか、誰をターゲットにするべきかなど、想定以上に変数が多いことに気づくと思います。最初に綿密に立てた戦略でも、いざ実践してみたら全然当たらなかったということがよく起こります。ビジョンについても同じで、実践を繰り返すなかでよりクリアになったり、自分たちが目指すゴールイメージがより言語化されていくでしょう。このように、策定後も定期的に振り返り、修正することが大切になります。はじめは頻繁にアップデートを繰り返していきますが、特に戦略については、仮説が定まってきたり、コミュニティの規模感としてコアメンバーがある程度定着するようになってきた状態であれば、その後は月に1回か3か月に1回くらいのスパンで見直していくのがいいでしょう。まとめコミュニティ立ち上げ時に必要なビジョン策定について解説しました。ビジョンはコミュニティ運営を成功に導く大切な礎となるものです。はじめはざっくりとでも、徐々にブラッシュアップすることで、安定したコミュニティ運営が可能となるでしょう。【無償トライアル実施中】コミュニティのデータ活用・分析にKEEN Manager をKEEN Managerは、スター顧客を育成し、スター顧客を起点にバイラルな新規ユーザー獲得と他の既存ユーザーの成功の支援を実現するマーケティングツールです。導入企業は、KEEN Managerを活用することで社内の複数のツールやSNSなどのインターネット上に散在するエンドユーザーの行動および発信データを統合し、熱量の高いユーザーを発見することができます。KEEN Managerの無償トライアルはこちらから▼%3Cscript%20charset%3D%22utf-8%22%20type%3D%22text%2Fjavascript%22%20src%3D%22%2F%2Fjs.hsforms.net%2Fforms%2Fembed%2Fv2.js%22%3E%3C%2Fscript%3E%0A%3Cscript%3E%0A%20%20hbspt.forms.create(%7B%0A%20%20%20%20region%3A%20%22na1%22%2C%0A%20%20%20%20portalId%3A%20%2223387243%22%2C%0A%20%20%20%20formId%3A%20%22bfb39371-cd7c-470a-8d97-d0ab0e7c31ab%22%0A%20%20%7D)%3B%0A%3C%2Fscript%3E