KEEN株式会社が提供する、コミュニティマーケティングの効果を最大化する日本初のKPI管理ツールである「KEEN Manager」。このKEEN Managerというプロダクトのビジョンについて、KEENのCEO小倉とCOOトーマスが語りました。KEEN株式会社 代表取締役 Founder & CEO小倉 一葉2012年 マイクロソフトに新卒入社。同社では、クラウド(Microsoft Azure)パートナー企業担当のプリセールスSE・BizDevとしてアライアンス業務を担当し、ユーザー会・コミュニティの企画運営に従事。2019年にKEEN株式会社(前社名・プリズムテック)を創業。スター顧客を発掘・育成するデータ分析サービス「KEEN Manager」を開発・提供中。KEEN株式会社 COO羽田 トーマス 洸太東京大学工学部を卒業後、東京大学大学院工学系研究科にて修士号を取得。コンサルティングファームのPwCコンサルティング合同会社 Strategy&にて製造業界やIT業界を中心に、多岐にわたるクライアントにコンサルティングサービスを提供。2023年10月にKEEN株式会社に入社。小倉: KEEN Managerのコアバリューは、すでにアーリーアダプターのお客様には共感いただいております。KEEN Managerは、ユーザビリティをはじめ改善点はまだまだありますが、β版から使っていただいているお客様の業務に溶け込みご活用いただけている現状がすでにある。そのうえで、今回はコアバリューをさらに一段上げるための今後の課題について話したいと思っています。トーマス: 行動ベースのデータで評価するというのが現在のKEEN Managerのコアバリューですよね。それはうまく機能している。今後の課題のひとつは、われわれにとって「コミュニティ」という発想は当たり前ですが、そもそも世の中はコミュニティに所属するっていう発想すらない人が大多数ですよね。そこにどう切り込めるかがひとつのカギになるのかなと。小倉: KEEN Managerの今後の展開として、特定のコミュニティ内に限定されない広い範囲でデータを集めるという方向がありますよね。SNSはもちろん、たとえば競合のコミュニティのデータとか、複数のコミュニティ同士の親和性なんかをデータベース化して、それぞれに適切なコミュニティ感覚みたいなものをガイドできるサービスを提供できるのではいかと。トーマス: よく卵で喩えてるやつですね。卵黄の部分が狭義のコミュニティだと考えられているけど、じつはその周囲に卵白の領域が薄く広くあって、そこまでをコミュニティとして捉えたい。小倉: コミュニティの輪郭を、もっと時間的にも空間的にも広げられないかって話だよね。トーマス:そもそも食品などのBtoC商材のコミュニティって輪郭がはっきりしないものですよね。だから、最初からそういうファジーなものだという前提で、サイレント層とか、そのさらに外側にいる人たちを、徐々にクリアに捉えられたらなと。その中に、コミュニティで適切な立場を得たとたんに大活躍するような人って絶対にいるわけです。小倉:KEEN Manager のユーザーからよく求められるのは、「うちのコミュニティって何点なんですか」っていう評価なんですよね。総合分析というか、模試の結果みたいな(笑)。KEENでは多数のコミュニティについてのデータを持っているわけで、一種のプラットフォームとして機能しつつある。ニーズもある。トーマス:KEEN Manager がプラットフォーム化すると、利用者側からするとセキュリティについて不安が出てきそうですね。うちとしても中立性をいかに担保するかっていう問題があります。小倉:もちろん実際的な問題はあるけど、今後の課題として。トーマス:そうですね、プラットフォームとしての提供価値というのは、もし諸問題をクリアできれば、KEEN Manager の次なるコアバリューとして、ひとつの軸になりうると思います。目に見えない才能をデータ化する小倉:私としては、やはりコミュニティを大きくすることに興味があるんですよね。人口がどんどん減ってゆく日本で、どうやって人の才能をはじめとする人的リソースを確保してゆくかという問題があって。だからデータプールみたいなソースを持つことに興味が向いている。トーマス:僕はコミュニティの境界を再解釈することでファジーな領域をもっとコミュニティの内部としてクリアに捉えていこうっていう発想です。技術的な視点から見ると、全メンバーのデータが一元化されてテナントごとの情報が一元化されちゃうのが、かなり大きなジャンプであるように思えます。小倉:卵の比喩で言うと、卵白の部分って今はまだ可視化できていない部分で、卵黄の部分にいる人たちにとってはポテンシャルの宝庫ですよね。そこで、なんでもかんでもデータを持ってくるわけじゃなくて、コミュニティの内部に入っていないけど隣接していたり重複していたりするファジーな部分についてもデータベース化したいっていうイメージ。トーマス:なるほど。そういう電子化されていないデータをいかに捉えるかっていうのは、われわれの大きな課題ですよね。極端なことを言えば、XRメガネ掛けてもらって人生全部データ化したいみたいな。まぁそこまで行かなくても、そもそも本人に聞いても本人が価値がない情報だと思っていて表に出てこないデータとかも大量にあったり。小倉: そう!前職でXRの事業をしているなかで、広告の新規事業のネタとして話題に上がる機会が多いアイディアでした。とは言え、こんな理想を掲げたとしても、KEENの10人の社員のことさえ把握するのはめちゃくちゃ難しい。たった10人なんだから全員の得意なこととか才能とかぜんぶ知りたいけど、それもできない。管理者としての私もそうだし、じつは本人たちだって、自分のどんな能力がどこでどんなふうに価値を発揮しうるのか、よくわかってないことが多い。トーマス: たしかに、最近はサイレントだけど、最近この人が興味あって頑張ってるのはこんなことで、何に困っているかとか、そういうのが随時更新されながらダッシュボードで確認できて活用できる、みたいなプロダクトが出てきてもいいはずですよね。小倉:KEENの根幹にある思想として、人の自己認識とか言動とかに現れないところにある才能を発掘して、この人にはこういう可能性がありそうだっていうのを気付かせるということがやりたいんですよね。KEEN Managerも、今後そういう方向に進化させられたらと思ってます。マネジメントからプロデュースへ小倉:KEEN Manager のコアコンセプトは行動のデータ化で、これは可視化されたアクションの評価です。ここからさらに、可視化されていない領域のデータ化とその活用みたいなことの手助けができないかというのが、今考えていることのひとつとしてある。トーマス:さっきの模試の結果みたいな数値化・点数化っていうのも、つまりそういう発想ですよね。自分が数学苦手だから文系が向いていると思っているひとに、あなたデータ的には理系向きですよみたいな。その領域は本人にも見えていない。小倉:そういう情報がダッシュボードでパッと出てきて、それが個々のメンバーとか、コミュニティそのものの変化の後押しをする。新しい、未知のアクションのための指針を提供する。マネジメントというか、プロデュースに近くなってくるのかもしれない。トーマス:KEEN Manager ならぬ KEEN Producer ですね(笑)。卵の比喩でいうと、白身の部分はメンバー個々人の無意識の領域ということになりそうです。コミュニティの輪郭だけでなく、構成員の輪郭も再定義していくということですね。「より精度の高い自分」を知るためのアシストというか。小倉:それはメンバー数を増やすことで規模を大きくするのとは別の方向で、コミュニティを別の形で「大きくする」ことに繋がるんじゃないかなと。人的リソースに限界が見えつつあるという日本社会全体の課題とも、非常にマッチした着眼点だと思っています。データの限界とカリスマ性トーマス: そのうえで同時に重要なのは、データで処理しきれない領域はどうしても残るということですよね。個人の全てをデータで把握することはできないし、コミュニティの判断や意思決定なんかも、最後はやっぱり人がやるしかない。小倉:まずはデータを提供してバイアス除去のためのサポートをすることが KEEN Manager の役割なんだけど、そのあとで残るデータ化できない領域って、もはやネガティヴなバイアスじゃなく、むしろカリスマ性みたいな魅力のコアになるのかなと思っていて。トーマス:われわれKEENが考えるスターの条件はコミットメントの長期性、活動内容の多様性、カリスマ的な信頼度という3点で、スターを育てるための高精度なノウハウをKEENは持っているわけですが、このなかで「カリスマ的」か否かという点が、いちばん人間の判断が残るところですよね。小倉: どういう人間が他の人の行動を実際に変えるようなリアルな影響力を持てるのか、なぜその人が信頼されるようになったのか、あるいはオフラインで「ありがとう」と何回言われているか・・・。トーマス: カリスマ性の話から、どういう人が愛されるのかみたいな哲学的な問題になってきましたね。小倉:誰しもひとりではスターになれない。エーリッヒ・フロムは愛することは技術だと論じているんですが、愛もカリスマも技術と無関係ではないはず。そこを完全にデータ化するのは不可能でも、カリスマ性のあるスターを生み出したり、愛に気付いたりするためのサポートを、KEENが提供できたらと思っています。【無償トライアル実施中】コミュニティのデータ活用・分析にKEEN Manager をKEEN Managerは、スター顧客を育成し、スター顧客を起点にバイラルな新規ユーザー獲得と他の既存ユーザーの成功の支援を実現するマーケティングツールです。導入企業は、KEEN Managerを活用することで社内の複数のツールやSNSなどのインターネット上に散在するエンドユーザーの行動および発信データを統合し、熱量の高いユーザーを発見することができます。%3Cscript%20charset%3D%22utf-8%22%20type%3D%22text%2Fjavascript%22%20src%3D%22%2F%2Fjs.hsforms.net%2Fforms%2Fembed%2Fv2.js%22%3E%3C%2Fscript%3E%0A%3Cscript%3E%0A%20%20hbspt.forms.create(%7B%0A%20%20%20%20region%3A%20%22na1%22%2C%0A%20%20%20%20portalId%3A%20%2223387243%22%2C%0A%20%20%20%20formId%3A%20%22bfb39371-cd7c-470a-8d97-d0ab0e7c31ab%22%0A%20%20%7D)%3B%0A%3C%2Fscript%3E