株式会社資生堂が運営する「Shiseido Beauty Park(資生堂ビューティーパーク)」は、同社の研究所のヘッドクォーターである「資生堂グローバルイノベーションセンター」内に開設され、1872年の創業以来受け継がれてきた資生堂社のDNAである「Art & Science」を体感できる施設です。1階には資生堂社の最先端のサイエンスを社会実装することで、研究員と生活者がつながり、未来の美の可能性を共創することをテーマに5つのラボを展開しています(Shiseido Beauty Diagnosis Lab、Shiseido Kitchen Lab、fibona Lab、Shiseido Art & Science Lab、Shiseido People Lab)。また、2階は資生堂社150年にわたる歴史とx美意識を「Art」の視点から紐解き、貴重な資料類の展示に加え、化粧品をはじめとして、美しい生活文化の提案、流行を生み出してきた広告表現など、時代と共に歩んできた資生堂社の歴史を五感で感じることができる空間です。2階「Shiseido Art & Heritage Passage」の魅力を、美容・カルチャー・ライフスタイルなど多様な切り口から広く発信することを目的として、KEENをパートナーに迎え、界隈に特化したインフルエンサー施策を実施しました。施策を通じて、「美容」という従来の入口では出会えなかった層への新たなブランドタッチポイントを開拓するとともに、今後のプロモーションに向けた多角的な示唆を獲得することができました。株式会社資生堂 ブランド価値開発研究所 室長 中西裕子氏2階「Shiseido Art & Heritage Passage」の魅力をもっと知ってもらいたいShiseido Art & Heritage Passageは、創業の歴史や広告表現、季節ごとの特別展示など、非常に奥行きのある空間で、美容や化粧品が好きな方々に留まらず、アートや歴史、カルチャーなど様々な興味関心を持つ方々にも楽しんでもらえる場所です。どのような方々に、どのような楽しみ方を提案できるか――その可能性を広げていくことが重要なテーマでした。こうした多様な魅力をそれぞれの文脈で届けていくにあたり、KEENの界隈を起点としたインフルエンサーとの協働に着目しました。大型連休前後のタイミングに合わせて、それぞれの興味関心を持つ方々へ自然な形で空間の魅力を伝え、足を運んでいただくきっかけづくりを目指し、界隈インフルエンサーを起用した取り組みを実施しました。認知を広げながら「誰に、何が刺さるか」を同時に検証する本プロジェクトでは、空間の魅力をそれぞれの文脈で届けることと同時に、どのような興味関心を持つ方々が、どのように施設を楽しむことができるのかを把握することにも取り組みました。その気づきを、これからのコンテンツや体験づくりに活かすことも重要な目的のひとつです。KEENは、SNS上に形成される緩やかなコミュニティ「界隈」を分析する、独自開発したツール「界隈DB」を活用し界隈を分析。Shiseido Beauty Parkと相性のよい複数の界隈を選定し、それぞれに適した形でのインフルエンサータイアップを設計しました。本施策はSNSプラットフォームを横断し、大きく3軸で構成しています。株式会社資生堂 ブランド価値開発研究所 喜多真弘氏1. X(旧Twitter)での美容関心層とのタイアップ美容界隈はXでの情報流通が非常に活発な構造を持っています。感度の高いクリエイターが施設を体験し、長文レポートとして発信することで、美容に関心の高い層への深いリーチを狙いました。クリエイターが1次情報として発信できるように情報提供を行い、熱量の高いUGCに近いコンテンツを引き出すことを意図しました。2.Instagramショート動画による複数界隈へのタイアップInstagramでのタイアップでは、施設全体の特徴や体験できるコンテンツ、実際の来場者の属性などをもとにカテゴリーエントリーポイントを検討、美容関心層以外の界隈をターゲットとしました。具体的には空間の美学への関心が高い層や実際の来場者の傾向に近しい層など、複数の異なる切り口の界隈を起用しました。また、実際に施設に足を運んでもらう直接的なきっかけを提供するという観点で、お出かけ文脈の界隈も組み合わせました。さらに、第三者配信広告(パートナーシップ広告)を活用し、ターゲットとしていた大型連休期間中の露出の最大化も目指しました。3.ショート動画のパフォーマンス分析とヒアリングを活用した界隈ごとの相性検証今後のコンテンツ設計や体験設計に向けた示唆の探索に向けては、各界隈のクリエイティブの内容や再生回数、保存数といったデータの比較分析に加え、参加クリエイターを対象としたヒアリングも実施しました。各クリエイターの目線での施設への感想、印象に残ったコンテンツ、フォロワーへの訴求ポイントの違いなどを収集し、今後のコンテンツ設計へのインプットとして活用しています。界隈起点の認知拡大に寄与。界隈ごと異なる示唆も発見大型連休前から順次クリエイターからアップされたショート動画投稿は、連休期間中に再生数が着実に積み上がり、目標としていた再生回数を達成しました。Xでの美容界隈とのタイアップでも、美容への深い知識に裏打ちされた充実した投稿が生まれ、特に「美容」を切り口に施設に関心を持った層へのブランド訴求として高い説得力を持つコンテンツとなりました。ヒアリングとデータ分析を通じて、界隈ごとに響くポイントが明確に異なることが確認できました。来場者の最大化に直結しやすい界隈がある一方、インプレッション効率やエンゲージメントの質という観点では、違う界隈が高いパフォーマンスを示すケースもありました。また、美容への関心を入口としない層ほど、施設の持つ別の価値軸——空間、歴史、文化的な哲学——に強く反応する傾向が見られ、界隈によって刺さるベネフィットが異なることが、数値とヒアリングの双方から裏付けられました。「美容」という切り口では出会えない人に出会えたプロジェクト全体を通じて浮かび上がった最も本質的な気づきは、美容への関心層に届けるだけでは得られない出会いが存在するということでした。美容への関心を入口として来場する層は、ブランドをよく知っていて、2階「Shiseido Art & Heritage Passage」の展示もこれまで使っていた商品の変遷を辿るような体験として楽しんでいました。一方、空間の美学、歴史、文化的な哲学といった切り口で施設に惹きつけられた方々は、化粧品への関心とは別の軸で施設に魅力を感じていました。これは、これまでブランドと接点を持てていなかった方々への、新しいタッチポイントの可能性を示しています。<ご担当者様コメント>本プロジェクトは、私たちが『Shiseido Beauty Park』および『Shiseido Art & Heritage Passage』の持つ潜在的な魅力を再認識する、非常に有意義な機会となりました。具体的には、私たち自身、さらには従来の視点では捉えきれなかったこの施設の価値や独自性を、様々な界隈のインフルエンサーの方々の発信から、学ぶことができました。これまでの私たちの会社の本業である美容や化粧品が好きな方々に留まらない、生活者のみなさまとの接点が広がる可能性を実感しており、今回得られた潜在的な施設・コンテンツの切り口の可能性を、今後の活動計画に反映していきたいと思います。「界隈」に着目することで、新しい人と出会うきっかけをつくるどの界隈にどんな切り口で届けるかの設計次第で、リーチする層とリーチの質が変わります。施設やブランドの魅力を多角的にとらえ、そこに共感する界隈を活用することで、中長期的なブランドタッチポイントを開拓することができます。KEENでは、500を超える界隈データベースと独自のキャスティング技術を活用し、単なる認知拡大にとどまらないブランドと出会えていない人々との新しい接点づくりをご支援しています。界隈へのアプローチ設計、インフルエンサー施策の効果検証、UGCの熱量向上といったご相談は、ぜひKEENまでお気軽にお問い合わせください。%3Cscript%20charset%3D%22utf-8%22%20type%3D%22text%2Fjavascript%22%20src%3D%22%2F%2Fjs-na2.hsforms.net%2Fforms%2Fembed%2Fv2.js%22%3E%3C%2Fscript%3E%0A%3Cscript%3E%0A%20%20hbspt.forms.create(%7B%0A%20%20%20%20portalId%3A%20%2223387243%22%2C%0A%20%20%20%20formId%3A%20%22f709cb53-5faf-4c4e-93fb-a7fc55682d5a%22%2C%0A%20%20%20%20region%3A%20%22na2%22%0A%20%20%7D)%3B%0A%3C%2Fscript%3E