企業がコミュニティを立ち上げるときに課題になるのが、「どんな人が必要か」ではないでしょうか。一人ではできないことはわかっていても、いざメンバーを集めるとなると、どうやって集めたらいいのか、そもそもどんな人が適正なのか、疑問や課題は重なるものです。コミュニティ運営の初期段階として、社内外で必要な人を巻き込んでいくことが重要となります。そこで本記事では、コミュニティ運営の肝となる仲間集めについて解説していきます。語り手:KEEN株式会社 Founder&CEO 小倉一葉立ち上げパターンは2つある企業がコミュニティを立ち上げるとき、2つのパターンがあります。パターンの違いによって仲間集めのプロセスが異なるので、まずはこの前提となる部分について確認していきましょう。1つ目は、トップダウンで経営者や役員が事業戦略をもってコミュニティへの投資を決めている場合です。このケースでは、目指したいゴールが既に固まっていたり、社内で最低限の予算がついていたりするので、あとは必要な仲間を集めればいいという状態です。経営者や担当役員が最初の仲間になるため、それ以降のメンバーも比較的スムーズに集められることが多いです。アサインされたコミュニティマネージャーやマーケター、カスタマーサクセスの方は、まずは、経営者層がどんなコミュニティにしたいのか。そのゴールや目的、背景をしっかりとヒアリングし、理解する必要があります。2つ目のパターンは、現場からボトムアップで、コミュニティの必要性を感じ、プロジェクトが組まれる場合です。こちらのケースでは、「事業としてコミュニティが必要である」ことを経営陣や事業部長などの意思決定層に理解してもらい、コミュニティへの予算を確保する必要があります。ここがトップダウン式の場合と比べて難易度が高いところであり、一人で取り組むのは困難と言えるでしょう。そのため、想いが一致する仲間や一緒にやってくれる味方をつけることが重要になってきます。コミュニティマネージャーに向いている人とは?立ち上げパターンごとに、人員配置や仲間集めの際に抱えやすい課題があります。トップダウン式では、コミュニティマネージャーのポジションを置くまではスムーズに決まります。ですが、「果たして誰が適正か」という点が課題になってくるでしょう。一方で、ボトムアップ式の場合は、旗揚げ役の本人が「自分は適任かどうかわからない」と悩まれることが多いようです。いずれの場合も、共通して「コミュニティマネージャーの適性がわからず、人物像が浮かばない」という点があげられます。企業様それぞれに人事方針があることを踏まえたとしても、コミュニティマネージャーは、誰がなってもいいというわけではありません。やはり、ある程度ふさわしい適性があると考えています。コミュニティーマネージャーに求められるスキルは、実に多岐にわたります。例えば、お客様に実際に会いに行き、データだけではわからない個別具体的なヒアリングをしてN=1の理解を深めながら、顕在・潜在ニーズをしっかりくみ取ること。また同時に、それを数百人、数千人、数万人といったマクロな視点で俯瞰し、コミュニティを束ねることができるキャパシティの大きさがあることなどが求められます。その上で、基本的にはコミュニティに対して知見があり、解像度が高い方が適任です。どんな人に声をかけるべきか米国のコミュニティマネージャーのジョブディスクリプションを例にとると、過去に大規模なコンテンツマーケティングをやったことがある人や、マーケティング施策を何度も回したことのある経験者を求める傾向にあります。日本でもそういったキャリアを持った人材をイチから採用できるのが理想ですが、そのような人材を確保するのはなかなか難しく、あまり現実的ではないでしょう。であれば、腹をくくって育成に取り組むのが得策だと考えます。人材を社内で育成していく場合、その対象は高いロイヤリティを持っている方が望ましいでしょう。例えば、新卒の方や、自社ブランド・プロダクトに対してエンゲージメントが高い社員などです。必ずしも新卒でなければならないことはありませんが、過去の多くの事例を見ると、その親和性はとても高いと言えます。プロダクト愛や会社愛がある方は、「なぜ、うちの会社がコミュニティをやるのか」という「Why」に対して強くコミットし、情熱を持って取り組んでくれます。コミュニティというつかみどころのない抽象的なものを、愛を持って設計し、具現化できる。ロールを作ったり、スローガンを掲げたり、ちゃんと見えるものに落とし込むことができる力と可能性を持っているのです。ただし、ボトムアップ式の場合は、育成よりもまず、一緒にコミュニティ立ち上げに取り組んでくれる仲間を見つけるのがファーストステップになります。その後に、自分たち以外にコミュニティマネージャーになり得る人の育成に取り掛かるといいでしょう。まとめコミュニティを立ち上げるにはどんな人が必要かわからない方に向けて、仲間集めの方法について解説しました。簡単なことではありませんが、ひとたびいい仲間が集まると、コミュニティ運営は一気に活気づき、加速していくでしょう。コミュニティのデータ活用・分析に KEEN Manager をKEEN Mana【無償トライアル実施中】コミュニティのデータ活用・分析にKEEN Manager をKEEN Managerは、スター顧客を育成し、スター顧客を起点にバイラルな新規ユーザー獲得と他の既存ユーザーの成功の支援を実現するマーケティングツールです。導入企業は、KEEN Managerを活用することで社内の複数のツールやSNSなどのインターネット上に散在するエンドユーザーの行動および発信データを統合し、熱量の高いユーザーを発見することができます。KEEN Managerの無償トライアルはこちらから▼%3Cscript%20charset%3D%22utf-8%22%20type%3D%22text%2Fjavascript%22%20src%3D%22%2F%2Fjs.hsforms.net%2Fforms%2Fembed%2Fv2.js%22%3E%3C%2Fscript%3E%0A%3Cscript%3E%0A%20%20hbspt.forms.create(%7B%0A%20%20%20%20region%3A%20%22na1%22%2C%0A%20%20%20%20portalId%3A%20%2223387243%22%2C%0A%20%20%20%20formId%3A%20%22bfb39371-cd7c-470a-8d97-d0ab0e7c31ab%22%0A%20%20%7D)%3B%0A%3C%2Fscript%3E